ボーイズ・オン・ザ・ラン(2010)
2010年 09月 26日
ストーリー★★★☆(★3.8つ)
ダメ男度★★★★(★4つ)
どうも日本映画は、マンガ原作×ダメ男というのが、一種の流行らしい。
いい男でも普通の男でもなく、何をやってもダメ。三十路近くになっても、仕事もイマイチパッとせず、女の子には基本モテない。素人童貞で、AVが唯一の慰めになる。でも、そんなダメ男のことをなんとなく気にかけてくれる女子が現れる。しかも、その女子はそこそこカワイイ。でも、カワイイがゆえに、どうしていいかわからない。自分のたまんなく好きという思いも、たまんなくやりたいという気持ちも表現できずに自爆・・・。
この作品の男子も『モテキ』のフジ君と同じカテの男子だ。
日本男子は草食系が増えているというが、実際は草食系なのではなく、仮面肉食系なんじゃないかと思う・・・^^;
本来なら、ダメ男のダメ話なんて、ただのダメ男子の自己肯定で女子が観ても、ウザイだけ、となりそうだが、実はそんなことはない。
この作品のダメ男子主人公・田西は、懸命にダメから抜けだそうとする。でも、基本がダメだから結局ダメに終わる。中途半端にダメなやつでも幸せになれる、なんて夢を抱かせずに、「ダメだとダメなんだぜ!」ってところを叫び続ける。
でも、それは悲観ではなく、それこそが希望なんだと、説いているようなきがした。
『モテキ』を観た後の爽快感にも似た、観覧後、気持ちよさがあった。
それにしても、田西役の峯田和伸は、適役。でも、カラオケシーンは正直。かっこよすぎなんじゃないかと^^;
あれじゃぁ、ダメ男じゃありませんから~!!!!
あんな岡村孝子の『夢をあきらめないで』、かっこよすぎですから~!!!
まぁ、峯田和伸なんだもの、あたりまえっちゃーあたりまえですが^^;
このカラオケシーンだけでも観る価値ありかも^^;
ちなみに、音源だけならこちらに。田西の"夢のをあきらめないで"
個人的には、峯田和伸もよかったが脇の小林薫さまやリリー・フランキーが素敵でした♪
松田龍平君は、相変わらずうまいんだかヘタ何だかわからない棒読み系ですが、この手の嫌な男子は非常に似合う気がします^^;
by lifeis4989
| 2010-09-26 23:22
| 日本映画